「進化心理学から考えるホモサピエンス」アラン・S.ミラー/サトシ・カナザワ

ノンフィクション

橘玲さんの本によく進化心理学の話が出てくるので、いつか入門本みたいなのを読みたいと思っていたところ、オーディオブックで見つけました。

非常に読みやすく、進化心理学への理解が深まったのですが、結論は1つしかありません。

「人間は生存と繁殖を最適化するために進化してきた」これです。

本書では特に繁殖の部分がクローズアップされています。

「人間の繁殖はメスに主導権があるため、オスは涙苦しいほどの努力をする、ポール・マッカートニーの素晴らしい楽曲も、アインシュタインの画期的な理論も、すべてメスを獲得するための行動である」となります。

最初のうちは面白く読めるのですが、どんな話も「これはすべてメスを獲得するためと考えれば説明がつく」で片付けられてしまうので、なんだか身も蓋もないなという話です。

ただ最後の部分で進化心理学では説明できない事例として、子が親を愛する気持ちというのが挙げられていて、心底ホッとしました。

まあ、面白かったので評価は☆☆☆。再読はしないけれども。

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