2025-01

ヒューマン

「あの夏のクライフ同盟」増山実

青春小説はわりと好きです。自分がもういい年だからか、現在進行の話よりも回顧する話のほうが好みです。というわけで「あの夏のクライフ同盟」ですが、あの夏は1974年を指しています。北九州の中学生4人が、サッカーW杯決勝戦でオランダのヨハン・クラ...
ヒューマン

「バリ山行き」松永K三蔵

本作は芥川賞受賞作品ですが、デビュー作の「カメオ」を先に読んでいて、そちらが面白かったのでこちらもという流れで読みました。登場人物にリアリティがありました。ただ、ストーリーにあまり起伏がなくて、主人公の仕事の話なんかは少し退屈で、正直言って...
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2024年に読んで1番面白かった本

2024年に読んだ本の中で一番面白かったのは、穂波了の「月面にアームストロングの足跡は存在しない」でした。月開発のプロジェクトチームに「アポロ11号はリスクが大きすぎて実は月に着陸してなかった、この事実を隠蔽するため月面に足跡をつけてこい」...
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祝直木賞!「藍を継ぐ海」伊与原新 

もともとは某国営放送のドラマ「宙わたる教室」がきっかけでした。見ていて面白かったので原作を読んでみたら、それもよかったです。そして本作「藍を継ぐ海」ですが、直木賞候補になっていることを知り、「こりゃ来るな」と思って買って読みました。短編集で...
ミステリー

「逃亡犯とゆびきり」櫛木理宇

ライターが同級生のシリアルキラーにヒントを貰って、埋もれていた事件の真実を解き明かす類の小説です。それって「羊たちの沈黙」じゃんと思ったけど、同級生のシリアルキラーがレクター博士ほどの凄みがなくてちょっと物足りないです(レクター博士と比べる...
ノンフィクション

「進化心理学から考えるホモサピエンス」アラン・S.ミラー/サトシ・カナザワ

橘玲さんの本によく進化心理学の話が出てくるので、いつか入門本みたいなのを読みたいと思っていたところ、オーディオブックで見つけました。非常に読みやすく、進化心理学への理解が深まったのですが、結論は1つしかありません。「人間は生存と繁殖を最適化...